小林大伸堂の役割・ルーツ

小林大伸堂の役割・ルーツ

多くの人生によりそい、あと押しする

多くの人生によりそい、あと押しする

小林大伸堂のルーツは福井県越前市粟田部の生家、小林印房にあります。

粟田部町で唯一の印鑑屋であった小林印房には、町内のすべての印鑑の制作依頼が舞い込んできました。印鑑の注文を通して、誰が結婚したとか、子供が生まれたとか、会社を興したとか、町内の人々の人生の節目を知ることができました。

結果、初代より私たちは、町内の事情通にもなりました。たくさんの転機を見届けてきたことで、人生に詳しい人というイメージも持たれていたと思います。
そのため、印鑑の依頼とともに、人生相談を受けることは今でも多いです。

多くの人生によりそい、あと押しする

受け継がれる志

受け継がれる志

小林大伸堂は創業131年、5代にわたる歴史を持つ印章店です。 明治中期に福井県越前市粟田部町佐山に始まり、以来、現在まで福井の生活にしっかり根ざし、 地元の方々の信頼をいただいて営業を続けています。

昭和62年からは鯖江市内に本社を移転オープン。さらに印鑑のインターネット通販の先駆けと なるなど、伝統の技術と心を守りつつ、新しい取り組みを続けています。

初代 彫刻士

小林小三郎

明治中期、鳥居鉄公氏が福井県今立町粟田部(現越前市粟田部町)にて印章店を開業。
大正13年に初代・小林小三郎が鳥居氏の後を継ぎ、越前市粟田部町佐山 にて「東京堂」の名で印章店を開く。
後に「小林印房(こばやしいんぼう)」と名前を改め、粟田部町大門に店舗を移転。

2代目 彫刻士

小林千松

昭和17年、2代目・小林千松が受け継ぐが、戦時下で短命に終わる。

3代目 印章彫刻士

小林勝三

昭和36年、小林勝三が大阪市にて修行後、3代目を引き継ぐ。
現在も粟田部町大門にある旧本店「小林印房」にて営業を続ける傍ら、20年前からは粟田部町・岡太(おかふと)神社とそれに続く花筐(かきょう)公園の自然保護・保全をボランティアで続けている。

志の言葉

「印鑑を彫るときは、その方の商売や人生が少しでもよくなりますようにという気持ちを常に持って彫らせていただいています。心を込めて作ったものを、偽りのない公正な値段でお渡しする。地元に店を構えて続けていくということは、そういう嘘のない商いを約束をすることです。」

4代目 印章彫刻士

小林照明

京都の大学を卒業後、石川県金沢市の老舗印章店にて印鑑の修行を行い、「小林印房」に入る。
2年間勉強した後、鯖江市の「小林大伸堂」を引き継ぐ。
2000年よりお客様の要望・相談にお応えする形でインターネット販売を開始。

志の言葉

「小林大伸堂の印鑑は単なる道具ではなく、それ以上の想いや願いが込められた〝心を刻むもの〟としてお求めいただくことが多くございます。皆さまのご縁と絆がより深く広くつながりますように、1つ1つに一刀入魂。これからも心を込めて作らせていただきます。」

5代目 印章彫刻士

小林稔明

京都の大学を卒業後、大阪市内の老舗宝飾店に勤務。その後、金沢市にて父と同じ師匠の元で修業し、2級印章彫刻技能の国家資格を取得。前職の経験と自身のプロポーズの経験を元に「プロポーズ印鑑」をブランディング。2020年より「こまもり箱」サイトをオープンし販売を開始。

志の言葉

就職を機に、両親からもらった誕生石の印鑑が、あの時も今も、僕の心の支えになっています。
一般的に印鑑といえば、「契約に押す」役割がありますが、僕はそれ以外に、「背中を押す」役割があると思っています。そして人生の節目に、両親が自分のために作ってくれる贈り物、それは「親の愛情そのもの」であり、人生の宝物になります。一人でも多くの方の愛情を形にし、絆を結ぶお手伝いができれば幸いです。

綴られている印鑑の軌跡

綴られている印鑑の軌跡

印鑑を作らせていただいたお客様のお名前と押し型を、当時当店ではすべて帳面に残していました。いってみれば小林印房の掛け帳です。初代・小林小三郎の頃には犯罪に印鑑が使われると、誰の印か調べるために警察が掛け帳を見に来たこともあったと聞いています。

私の時代にはそのようなことはもうありませんが、以前、おじいさんの代からお付き合いしている会社の方から、最初に作ったゴム印と同じものを作ってほしいと依頼されたことがありました。掛け帳を一冊一冊探し、ようやく押し型を発見したときはうれしかったですね。

掛け帳は店の帳簿であると同時に、大切な私たちの財産でもあります。

手彫りで刻んできた想い

手彫りで刻んできた想い

昭和40年、50年代はまだ印刷技術が一般に広まっていなかったので、お店に並べる商品の名前や商品を包む紙に入れるマーク、会社の住所などもすべて私たちが手彫りで作りました。ゴム印設備を導入したのもこの頃。

ゴム印は劣化しやすいため実印や銀行印には使えませんが、値段が安く押印も簡単にできるので、日常的によく使うものを大量に作るのには向いているのです。

当時、粟田部やその周りには和紙、織物、漆器の工房や店がたくさんありましたから、小さな印から大きなものまでさまざまな印を作りました。中には花や動物などの絵柄を入れたものなども。岡太神社の角版やご社務所印、朱印帳に押すはんこなどは現在も小林印房で作らせていただいています。

根本は変えず、未来を変えていく

根本は変えず、未来を変えていく

時代は常に移ろっていきますが、私たちの根本にあるものは、ずっと変わりません。
お客様の声に寄り添いながら、隠れた想いにも耳を傾け、見つめる先にある未来を輝かせるお手伝いをし続けていきます。

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人生によりそう印鑑づくりは、名前に刻まれた物語づくりへ。

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