商売繁盛・家内安全を願う「小判買い」

午前零時より執り行われた「小判買い」の神事。

福井県越前市（旧今立町）粟田部町に鎮座します 「岡太神社　おかふとじんじゃ」では 毎年２月９日（正月９日）　深夜（午前零時から朝７時頃）に 「小判買い」という珍しい神事がおこなわれます。 商売繁盛と家内安全を祈って 金色と銀色の小判をいただきます。（１束千円にて）

千年の歴史

この神事は寛弘５年（１００８年）に始まり 約１０００年間　毎年継承されてきました。 その昔は　毎月２と７の日に市が開かれたといわれていて その名残から「市祭り」という名前で呼ばれています。 威勢よく１０万両・１００万両と呼び声を上げながら 小判を買う様子から町衆からは「小判買い」という呼び名で 親しまれています。

買いでいただける小判は金と銀の２種類。本物の小判ではなく、実はもち米で作られたお菓子でできています。 小判には中央に菊理媛（白山信仰の祭神）と恵比寿・大黒様が描かれた お札も添えられます。 今年一年の商売繁盛と家内安全を願い、神棚に小判とお札を神棚にお供えする習わしです。

越前市粟田部町の岡太神社

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